モケショップの気ままな雑記

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【乙女ゲ感想】ピオフィオーレの晩鐘 感想【ネタバレあり】

どうもこんばんは。

最近オトメイトさんのswitch版「ピオフィオーレの晩鐘」をコンプしたのですが、X(旧Twitter)だと文字数が収まらなさそうだし、オトメイトさん作品はSNSでネタバレに厳しそうなので、ここでまとめたいと思います。

攻略順は、

二コラ→楊→ダンテ→オルロック→ギルバート→大団円ルートの順で、

前情報なんも入れてなかったのでBESTエンドとBAD後の後日談がCG付きであるのが驚きでした。これはswitch版追加要素なのかな?大団円エンド後の後日談も続編につなげるかたちのワクワクで読んでいて楽しかったです。

MSシステムという、主人公サイド以外の「一方その頃あのキャラは」みたいなサイドストーリーを物語を進めているとちょこちょこ挿入されることがあり、マルチサイトのゲームは好きなのでより世界観、物語に深みというか説得力が出て良かった。リリアーナちゃんの両親のこととか、教国についての詳しい話の描写は無かったので、そこらへんは続編に期待。

南イタリアのブルローネという場所が舞台で、そこでは各地区をマフィアが取り仕切っており、中立地区にいた主人公リリアーナは突如としてマフィアの混乱に巻き込まれていく・・・・という話。基本的に各√リリアーナちゃんがピーチ姫されたり危険な状況になって攻略対象に助けられていろいろあって恋仲になる~という大まかな流れは変わらなかった。シナリオに期待するとわりかしどの√も展開が同じようなもんなので、ちょっと肩すかし食らうかもしれない。楊とかギルバートあたりは枠組みから外れる展開が多く読んでいて楽しかった。グラフィックがめちゃめちゃ綺麗で、原画のRiRiさんはゲーム内UIも担当しているようで、めちゃめちゃコンフィグとかエクストラの画面構成がセンスがあって好き。シナリオは良作・・・という感じだが、ブルローネという街の雰囲気、BGM、キャラクター等が良かったので普通に楽しんでプレイすることができた。

 

ここからは個別ネタバレを含みます!!嫌な人はブラウザバックお願いします。    

 

 

 

 

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①二コラ・フランチェスカ

見た目だけなら一番THEチャラい男。デレた後がエロい。愛が重い(個人的)秘密主義。攻略キャラの中だと一番ヤンデレ化?しそうだな~と。実際BADだとリリアーナちゃんほぼ軟禁してましたしね。あのBAD好き。よく見たらカポのコートとマフラーしてるの後で知ったんだけど、吸血鬼感あるね。

ロベルトのくだりは描写が少なすぎて、なんでロベルタはリリアーナちゃん好きなん?あとなんでマフィアだからってこんなに二コラに執着してるの?と気になってしまった。大団円ルートでリリアーナちゃんとロベルト、二コラとロベルトの馴れ初めは描かれていたけど、二コラルートにそれを入れたほうが面白かったような気がする。

二コラ本人としてはダンテを解放するためにヴィスコンティに行ったけど、BESTエンドだと結局ダンテはそんなに気にしてなかったし、こいつ何がしたかったん?感はある。一応幼馴染やろ?大団円エンドでも独断専行してたし・・・。

一回塩対応してもめげないリリアーナちゃんに惹かれていく描写は大変良かった。この√で知ったけど、このゲーム全年齢でいける範囲の匂わせ(昨夜~とモノローグであったりとか、朝チュンとか)ベッドシーンがあることを知る。事後っぽいCG出たときびっくりした。やりますねぇオトメイト

 

②楊

一番エロい√だった。本番が無いだけでほぼエロゲ。

リリアーナちゃんは楊に攫われてブルローネのマフィア組織のひとつ、老鼠で過ごすことになり、過ごす過程で少しずつ楊の優しさを知り惹かれていくという感じ。

本編一貫して困っている人を助けたい!って感じのことを言ってるのにこの√のリリアーナちゃんは、老鼠が間接的にでもヤク中にしてしまった人間たちは野放しでいいの?楊が直接薬を売りさばいていなかったとかあるけど・・・と思いながらプレイしていた。「この男は自分以外のことに興味がないのだ」とかで完結していたような。もっとそこらへんの説得力があればもっとこの√を好きになっていたのかもしれない。リリアーナちゃんという一人の女にどんどんハマっていく楊の描写はとても良かった。GOODエンドだと死んでしまうし、女に人生狂わされてる感じ(でも本人は楽しい)がとても好きだった。

吊り橋効果を感じなくはないけど、ベッドシーンの描写がかなりえちえちで前述の通り他のルートとは毛色が違っていたので読んでいて楽しかった。BADでさんざん優しい男を演じて殺すエンド好き。先にBESTエンドをやっていたので、やさしい声のトーンの楊は大変不気味であった。名前のないBADで好感度が足りなくてぶっ殺されてたENDが一番多かった印象。つまんなくなったからそこらへんの男(複数)にリリアーナちゃんを投げて襲わせるエンドが一番終わってて笑った。BESTエンド後の後日談のCGがクソほどえっちでいい。優勝。

 

③ダンテ・ファルツォーネ

人気投票1位だったのね、このキャラ。わかる。全部プレイしたらダンテが一番好きになるし、最初に攻略すれば良かったとめちゃくちゃ後悔している。

このキャラのルート自体はリリアーナちゃんが(狙われて危険であるため)ブルローネマフィアのひとつ、ファルツォーネの屋敷やセーフハウスでほとんど外に出ず過ごしているため、鍵の乙女の謎に一番踏み込んだルートがダンテ√だったけど、鍵の話以外はどうしても他のルートで見た展開が続いてしまって中だるみしてしまった。

しかし運命で結ばれた男女(公式)なだけあって、一番恋愛の過程が丁寧だなと感じたし、ダンテとリリアーナちゃんがカップリングとしてほかのキャラより群を抜いてしっくりくる感じがあった。自分が贈ったと隠してプレゼントを渡したり、猫をリリアーナちゃんに渡したり、なんだかんだ小難しいこと言ってるけどオメーリリアーナちゃんのこと大好きじゃんかよ~~とニヤニヤした。普段クールな顔してるけどヒロインにクソデカ感情を長年持ってるキャラに弱い。窓から降りて落ちそうになったときの「このおてんば!」って叱るダンテがめちゃめちゃ好き。聖遺物の鍵を解くためにセッしないといけないのは笑っちゃった。エロ同人!!?

ダンテが幼少の頃リリアーナちゃんに惚れていて、リリアーナ(鍵の乙女)を守護するお役目のため、マフィアの人間だから距離が近づかないように見守っていた・・という過程がある分他の√を思い返すと幼少から惚れてた女を敵対組織に取られちゃそりゃ怒るよなって。この過程が非常にエモい。なので他のルートだとリリアーナちゃん見るとめちゃめちゃ不機嫌そうな顔になるのマジでおもろい。ベタ惚れなの良い。BADのリリアーナちゃん昏睡エンドからの後日談は胸が辛くなる。他のキャラは状況次第でリリアーナちゃんを殺しにかかってたけど、ダンテはどの√でもリリアーナちゃんを殺さなかったのは良かった。𝑩𝒊𝒈 𝒍𝒐𝒗𝒆やん…

 

④オルロック

オルロック自体はそこまで大好き!というほどではなかったけど、他の3組織に追われながら、後ろ盾もほぼ無くほんとにフォローしてくれてるかわからない教国を信じて逃げ続けるという他と比べてだいぶ環境がシビアだったと思う。読んでてハラハラしたことも多かった。そのぶんBESTエンドよりGOODエンドが映えてめちゃめちゃ良い。GOODエンドの逃避行は哀愁漂っていて好き。オルロックとリリアーナちゃんを追う過程で仲間を殺されメンタルがボロボロになったダンテが「何が何でも見つけてやる・・・!」とオルロックへの憎しみマシマシなのがいい。向かう先がダンテに見つけられて殺されるような破滅だとしても今は幸せって感じで。これも一つのメリバの形。

ほぼ廃墟を転々としながらオルロック逃げ続けるリリアーナちゃんメンタルがチタンでできてるのかってくらい強か。

オルロック自体は、結局のところロズベルグ卿の口車に載せられて動いていて、後半だと選択肢次第でリリアーナちゃんも殺してるし、本編中は自我がうっすら芽生える程度だったけど、BESTエンドの終わり方も好き。

 

★オルロックBAD感想

まさかこう来るか!!!!!とびっくりしてしまった。

オルロックを攻略する前にダンテを攻略していたため、第三者目線だとリリアーナちゃんに非情に接しているけど本当はダンテも辛いんだろうなぁ・・・と察することのできる描写もあって進めていてとても辛かった。惚れた女が良くわからない男といて、リリアーナは今まで守ってきた自分には振り向いてくれなくて、仲間を殺した男をかばっている・・・って鬼のような状況だったな。しかも好きな男(オルロック)の為に体を差し出す。愛する心はオルロックのままなのが辛い。気持ちの一方通行。

わざと牢屋の鍵を分かる場所に置いてリリアーナちゃんがオルロックの牢屋に行ってからの「何をしてる?」はほんとにホラー。めちゃくちゃ怖かった。「お前もお揃い(両足の腱を切る)にしてやろう」は怖すぎる。脅しはするけど絶対やらなさそうなのも辛い。惚れた女にしたくもない酷い対応をせざるを得なくて渋い顔をするダンテ良き。ダンテ個別のリリアーナちゃんの絡みが良かっただけに一番胃が痛くなるBADだった。

 

 

⑤ギルバート・レッドフォード

最後はギルです。コミュ力おばけ。女たらしに見えるけど中身クソ真面目なのがいい。ビジュアルならこいつが一番好みかも。眼帯カッコいい。眼帯取ったビジュアルがただのイケメンなのおもろい(?)

個別のシナリオ的にはギルが一番楽しめたと思う。他のキャラとは違い頼もしさが段違いだった。個別全クリ後に読める大団円エンドはギル√から分岐していく話だったのもあって、偽札流通を暴いたり、裁判の証拠集めをしたり等…だいぶ読み応えもあったように感じる。他のルートはエンドにもよるけど攻略対象とヒロイン以外は死亡率が高いのでギルルートは二コラ以外生きてたし、個別以外だと大体死ぬ楊が生きてる上に協力してくれるし中だるみの原因だった小競り合い的なのがなかっただけに新鮮な気持ちでプレイすることができた。

BADは裁判に負けて風評被害ヴィスコンティがボロボロになり、ギルが国外逃亡って感じだったけど個別のイチャイチャを見ただけにこのBADはつれぇ・・・となった。BAD後日談のギルに後ろから抱き着いて「連れて行って・・・!」と抱きしめるリリアーナちゃんのCGがまたつれぇんだわ。

 

⑥大団円ルート

前述の通りギルバート√から枝分かれしていく形で、ヴィスコンティに残るか教会に戻るかで話が分岐していく。大まかな流れはギルバート√とそう変わらないけど、ギル√と違い黒幕のディレットーレ(アンリ)とリリアーナちゃんのエンカウントが増えており、アンリの過去、マフィアを憎む理由、「姉はマフィアに殺されたんだ!」というセリフの、マフィアに直接手を下されたわけはないけど、先代ファルツォーネカポや当時の情勢に巻き込まれ死んだという意味ではその言葉も分からないでもない。本編ではクロエは崖から落ちて死んだ、銃創は無いので自殺?という判断だった、というところまでで、何故?というのがまだ明かされていないため、続編でそこらへんが明かされて行くのか、そもそも先代ファルツォーネのカポ(ダンテの父)が殺されたのも明かされていなかったと思うし、そもそも本編でファルツォーネに教国が不満を持って老鼠と手を組もうとしたのも、いろいろそのままになっている要素もあるので楽しみである。

 

★アンリエンドについての感想

こいつディレットーレだったのか・・・

大団円エンドから分岐。

復讐やさぐれお兄さん。仮面しているときどういうテンションなのか気になる。すべてを捨ててアンリを助けるために一緒に逃亡する、というアンリENDの展開は好き。プレイしてて、ただ何度か会ってかわいそうな過去があり、マフィアに追われていていずれ殺されてしまいそうな人の為に一緒に逃げる覚悟を決めるには即決すぎんか?と思ったので説得力がもう少し欲しかったなと個人的に思った。

実際本編中だとちゃんと生存を確認できているのはこの√しかないしね。後日談の村の子供たちといっしょに暮してるの微笑ましくて良き。このまま心の傷直してもろて。

 

●総評

シナリオは手放しで名作!といえるほど作り込まれていると言われたらわりと思うところがあったりとかしたけど、キャラクターはみんな魅力的だったし、なにより原画の人の絵がとてもきれいだったので、飽きることはなく進めることができた。

 

個人的好きキャラクター

ダンテ>ギルバート>楊≒二コラ>オルロック

 

シナリオ面白かった順

大団円エンド>ギルバート>ダンテ>楊>オルロック>二コラ

 

このキャラのBADEND好き順

ダンテ>オルロック>ギルバート>二コラ>楊

 

いかがでしょうか。また続編クリアして気力があれば記事書きたいと思います。